ウィズコロナ時代、今ブランディングが求められている理由とは?

ウィズコロナ時代、今ブランディングが求められている理由とは?のイメージ

ここ数年、ビジネス課題を解決する方法のひとつとして注目を集めている「ブランディング」。マーケティング担当者のみならず、
ビジネスパーソンであれば誰もが、これまで以上にブランディングが重要になってきていると感じているはずです。
では、なぜそれほどまでにブランディングが重要なのか?今回は、アフターコロナに向けて、ブランド戦略がますます必要になってきている理由をご紹介します。

中小企業こそブランディングが大切な理由

ブランドと聞くと、高級ブランドを思い浮かべる人も多いかもしれません。中小企業の経営者の中には、「ウチはそんなハイブランドを目指す商品やサービスではないからブランディングは必要ない」と言う方も多いようです。 ブランディングには高額な費用がかかる、テレビCMなどのマス広告が必要だというイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、私たちの日々の生活を振り返ると、テレビCMやスーパーの売り場でよく知られているブランドの広告やロゴを見かけるだけでなく、インターネットにおいても、バナー広告やWEB動画などで多くの広告やロゴを見かけるはずです。それらの中には、初めてみるブランドもあるでしょう。

これは、大企業はもちろん中小企業の商品やサービスにも、ブランディングは不可欠な時代になってきた、つまりブランディングなしで市場を勝ち抜くことができなくなってきたことを意味します。

裏を返せば、資本力のある大企業ではなくても、WEBマーケティングを駆使してブランド戦略を効果的に構築していくことができる時代になってきたということです。

日本の市場を見ればわかる!今ブランディングが必要な理由

ブランディングは、大企業や高級なブランドだけが行うものではないことは、現在の日本の市場を見てもわかります。 少子高齢化で縮小していく国内のマーケットでは、年々、競争が激化してきています。他製品・サービスとの差別化をはかり、ブランディングをしていなければ、安易に価格競争に飲み込まれてしまうのが現実です。 さらに、機能面でも高性能で価格の安い商品が海外から流入してきています。

こうしたスペックの開発競争に入っていけば、中小企業にとっては開発費用に膨大な経費をかけざるを得ない状況になるでしょう。 最近は新型コロナの影響もあり、競争はますます激化しています。自社の商品やサービスが選ばれ続ける仕組みを作るためにも、ブランディングを強化していく必要があるのです。

中小企業が取り組みやすいブランドイメージ強化方法

ブランディングは必要ないと考える中小企業の中には、認知度を高めようとマーケティングだけに力を入れる企業が少なくありませんが、マーケティングで商品やサービスの認知度を高めることだけに注力していては、価格競争、機能開発競争から脱却できません。 ターゲットに「こんなブランドだと思ってほしい」というブランドイメージを強化することが、市場において強いサービスや商品を作ることに最終的にはつながっていくのです。 そのために、「このブランドのものを身に付けていたらかっこいい」といた「情緒的価値」や「この商品を使うことでエコにつながる」といった「社会的価値」を高めることが大切です。

例えば、野菜などの農産物に生産者の想いをパッケージにつけて売り出す方法や、今キーワードとなっているサステイナブルな素材を取り入れるなど「情緒的価値」や「社会的価値」を高めるブランド戦略は、中小企業にとって取り組みやすいと言えるでしょう。 「ブランディングは経費も時間もかかるから必要ない」とお考えの経営者の方も、市場の競争が激化するアフターコロナ時代に向けて、自社のサービス・商品が世の中に提供できる「情緒的価値」・「社会的価値」とは何か。ブランディングの可能性について考えてみてはいかがでしょうか。