企業経営において、重要な取り組みの一つである「ブランディング」。必要性や重要性は理解しつつも、具体的な方法まではあまり理解できていないという経営者は少なくありません。 曖昧なブランディング方法で闇雲に取り組んでも、思ったような効果を得ることは難しいでしょう。また、明確な戦略によってブランディングを行っている企業は、強いブランド力はもちろん、企業ならではの一貫した「らしさ」を持っているものです。 本記事では、強いブランドを作るブランディング方法と、強いブランドに必要とされる「らしさ」について詳しくご紹介します。
強いブランドには一貫した「らしさ」がある
ブランド力が高く多くの顧客を獲得している企業には、一貫した「らしさ」が存在しています。そもそもブランディングとは、短期的にインパクトを人に与えることではなく、中長期的に人々の中に「らしさ」を根付かせる活動です。この「らしさ」を顧客に伝えられているかどうかで、ブランディングの成功が決まるといっても過言ではありません。 ではその企業ならではの「らしさ」を伝えるには、どうすれば良いのでしょうか。
それには、まずブランドコンセプトをしっかりと構築することが重要となります。加えて、そのコンセプトを感じさせるためのロゴやデザイン、ネーミング、広告、メッセージなどを正確に作り上げ、発信することです。 また「らしさ」とは、顧客がさまざまな体験を通じて企業に対して持ったイメージでもあります。成功しているブランドに共通するのは、顧客はひと目見てどんなブランドかがわかり、メッセージを受け取れること。ブランドに対し「いいなぁ」というプラスの感情が湧き上がるような「らしさ」を構築していることです。
ブランディングの鍵！ブランドアイデンティティ
強いブランドにあるといわれる、一貫した「らしさ」。自社ブランドならではの「らしさ」を作る為には、ブランドアイデンティティの確立が重要です。 ブランドアイデンティティとは、自社ブランドに対しどのようなイメージを顧客に持って欲しいのか、どのように顧客に思われたいかといったコンセプトを明確にしたもの。自社商品・サービスの旗印となるものであり、ブランドアイデンティティがなければ、そもそもブランド構築はできません。
また先にも述べたとおり、ブランディングとは中長期的に行う活動です。場当たり的なものにならないようにするためには、ぶれない軸を持つことが大切。とっさの行動や何かを決める時の判断基準、根拠となる基準となる軸が、まさにブランドアイデンティティなのです。
成功するブランディングで独自性を出す方法とは？
ブランドアイデンティティを確率させるためには、自社の独自性を見いださなければなりません。独自性の創出には、自社が市場の中でどんなポジショニングを取ることが1番有効であるかを検討します。 その為には、まず自社が置かれている現在の環境・状況の分析を行いましょう。他社企業とのポジショニングをはっきりさせることで、企業や自社商品・サービスならではの強みや個性（独自性）の発見にも繋がっていきます。
強みや個性が発見できれば、ブランドコンセプトも明確化され、独自性の強いブランディングを行うことができます。またブランドコンセプトがはっきりすれば、自ずと“誰に”、“何を”、“どのように”提供するのかも具体的になるでしょう。ブランドに関わるステークホルダーそれぞれの幸せを考えたブランディングに繋げたいものですね。
