ブランディングデザインとは?ブランド戦略においてデザインが重要な理由

ブランディングデザインとは?ブランド戦略においてデザインが重要な理由のイメージ

新しい商品やサービスをローンチしたり、自社のコーポレートブランディングを見直す際に、まず考えなければいけないのがデザインでしょう。ただ、デザインというのは奥が深く、その道のプロではないビジネスパーソンにとっては、ブランディングにおいて何をどうデザインに活かしていけばよいかわからないという声をよく聞きます。 そこで、本記事では、ブランディングデザインの考え方、さらに、どのようにブランドの魅力をデザインに落とし込んでいくのか、そのノウハウについてご紹介します。

ブランディングにおけるデザインの考え方とは

成功しているブランドの「らしさ」や「魅力」は、一目見て、そのブランドがどんなブランドなのか、そのコンセプトやメッセージが伝わってくると思います。 それは、視覚的にそのブランドの価値を伝えるブランディングデザインがしっかり構築されているからです。 ブランディングデザインとは、ブランドのコンセプトや魅力、メッセージを視覚的な情報として伝える技法のこと。 人は情報の70~80%を視覚から得ていると言われています。

この事実からも、見た目やビジュアルがブランディングにとって大変重要なことがわかるでしょう。デザインは見た瞬間にインパクトがあるので、情報量、脳に伝達するスピードにおいて、文字情報と比べて効率的・効果的なコミュニケーションとなるのです。

視覚化されたビジュアルの制作物として下記のようなものが挙げられます。

  • ロゴ(シンボル、マーク)
  • ブランドカラー
  • 商品パッケージ
  • ウェブサイト
  • 写真、動画、インフォグラフィック
  • パンフレット、ポスター、チラシ
  • 商品パッケージ
  • 店頭のPOP
  • 会社案内、IRレポート、CSRレポート
  • 名刺、封筒

など

これらの制作物を通してブランディングデザインをうまく構築することができれば、ブランドのコンセプトをはじめ多くの情報を視覚情報で訴求し、ブランドに対していいなあという感情(ブランドプラスの状態)をうまく喚起させ、ターゲットの記憶に長くインパクトを残すことができます。

ブランディングデザインを成功させる方法とは?

ブランディングにはデザインが大切とわかっていても、ブランドの魅力をどうデザインで表現するのか?難しく感じてしまうビジネスパーソンも多いと思います。中には、デザインへのコストを渋ったり、外に丸投げしてしまっている企業も多いと聞きます。 デザインへの予算はできるだけ確保して、ロゴやパッケージ、ウエブサイトなどのデザインを社内でできる限り考える姿勢が大切です。大企業のブランドは、ブランドのアイデンティティをステークホルダーに浸透させるためのブランドガイドラインを作り、デザインに反映させ、ブランディングの統一感を作り上げています。 ブランドガイドラインを作るほどの予算やリソースがない場合でも、下記のポイントをおさえれば、ブランディングデザインをスムーズに行えるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。

1. ブランドの軸となるコンセプトを固め、ブランドイメージを構築するためのキーワードを抽出する。

2. ブランドのコンセプト、創業者の想い、ブランドに込めたメッセージ、キーワードから、ブランドのトーン&マナー(ブランディングにおけるデザイン・クリエイティブの表現をルール化したもの)を決めていく。

3. コンセプト、抽出したキーワード、トーン&マナーに沿ってロゴ、キーカラー、キーフォント、キービジュアル、画像、サイトのイメージを決めていく。その際、ブランドデザインのヒントになる視覚的な素材を収集して、チームでブランディングデザインのイメージをすり合わせていく。

4. 以上のようなデザインをカタチにする工程で決定したキーカラー、キーフォント、キービジュアルは、スタイルガイドを作成してまとめておく。ロゴの使用方法、カラーやフォントの指定など、一貫したブランディングデザインが保てるよう、デザインを制作する度に、チームで共有する。

ブランディングデザインに対する心構え

ブランディングデザインにおいては、実は、プロとしてデザイン制作に取組んでいるデザイナーでも、ブランドのイメージ通りのデザインを構築していくことはなかなか難しいと言われています。

だからこそ、ブランディングを構築する企業側で、明確にそのイメージを持ち、綿密にデザイナーに伝えられるように、ブランディングデザインについて整理しておくことが大切です。 ベンチマークとなるサイトや、イメージに近い素材や装飾などを収集しておくことはもちろん、ブランドのコンセプトを的確に伝えられるよう、しっかり準備しておきましょう。