今すぐまねしたい、ブランディングを高めるクリエイティブとは?

今すぐまねしたい、ブランディングを高めるクリエイティブとは?のイメージ

素晴らしいブランド戦略が構築できても、それを表現するクリエイティブ力がなければ、その戦略は絵に描いた餅で終わってしまいます。 そもそもブランディングとは、企業の商品やサービスに対する共感や信頼を得、顧客にとっての価値を高めるもの。適切な相手に、適切な情報を、適切に“伝える”ことが最も重要です。 この伝える力こそが、クリエイティブ力です。今回は、ブランディングを高めるために必要なクリエイティブの重要性をお伝えします。

ブランドの魅力を高めるクリエイティブの力

ブランド戦略を進めていくうえで、クリエイティブ、特にデザインはブランディングの中で最も大きな役割を担っていると言えます。 例えば新商品を買おうかどうか迷った時、デザインに惹かれて購入したという経験は多くの方が持っているでしょう。新しい商品をブランディングする場合、食品にしろ物品にしろ、品質の良さ以上に見た目は重要です。試食や試し使いが出来ない限り、消費者にとって商品の情報の多くはデザインから得られるためです。

またブランディングでは、「コンセプト」「ターゲティング」「ポジショニング」といった3つの要素を明確化することが重要です。そしてそれらにピッタリ当てはまるデザインが行なわれれば、しっかりと筋が通り魅力あるブランドを作ることができます。 すなわちブランディングにおけるクリエイティブ力とは、文字で示されたことを的確に視覚化する力であるといえるでしょう。こうしたデザインなどのクリエイティブ力が発揮されれば、中小企業でもブランド力は高めていけるはずです。

クリエイティブディレクターの役割とは

そうはいっても、中小企業など限られた人材で運用している企業や個人経営者にとっては、クリエイティブ力の強化にそうそう力を割けるものではありません。 そんなときに活用したいのが、クリエイティブディレクターです。

クリエイティブディレクターとは、ブランド戦略を実行する際に、企画から制作まで全ての段階で統括的に指揮をとる責任者です。コピーライターやデザイナー、CMプランナーなど携わるスタッフをまとめ、目に見える全ての質をコントロールします。

一方で、ブランド戦略の構築を担う役割は、ブランドマネージャーの管轄です。ブランドマネージャーは、ブランドの資産としての価値を高めるために、ブランド戦略の構築から管理までを担います。 つまり、ブランド戦略を具体化する責任者がブランドマネージャー、具体化されたブランド戦略を実行する責任者がクリエイティブディレクターという訳です。この二つの領域は一見別々のものにも見えますが、ブランド力を高めるためにはこの二役がしっかりタッグを組むことがポイントなのです。

一貫性のあるクリエイティブがブランディングには大切

結論から述べると、ブランディングにおいて大切なのは、クリエイティブの一貫性です。例えば、ある商品のWeb紹介ページやパンフレット、展示会などがそれぞれバラバラに作られたとしたら、どうでしょうか。多くの場合、これらはそれぞれ別の担当者が対応するため、何の指標もなければ内容にばらつきが生じるのは当然、世界観も異なり、見た側にとっても何を伝えられているのか理解しづらくなります。

こうした問題を防ぐためにも、クリエイティブは一貫性がないとなりません。考え方や性格の異なる人間が集まり、業務や役割を分担する企業という組織において、一貫性のあるクリエイティブを制作するためには共通の道しるべが必要不可欠です。 まさにこの道しるべを作るのが、ブランドマネージャーとクリエイティブディレクターです。一貫したブランド戦略を管理するブランドマネージャーと、クリエイティブの質をコントロールするクリエイティブディレクターとが協力することで、一貫性のあるクリエイティブが生まれ、ブランド力が高められるのです。