様々なモノやサービスが溢れる現代社会において、パーソナルブランディングはビジネスパーソンにとって欠かせないものとなっています。 「自分は企業のイチ社員だから」「営業担当ではないし」という理由で、自分にはパーソナルブランディングは必要ないと思うのも早計です。今やフリーランサーや個人事業主に限らず、どんなポジションでも職種でも、パーソナルブランディングは必要不可欠のものなのです。 本記事では、パーソナルブランディングがどんなビジネスパーソンにも必要である理由と、効果的な実践方法についてご紹介します。
魅力的な自分を引き出すパーソナルブランディングとは？
簡潔にいうと、パーソナルブランディングとは個人をブランド化することです。世の中には似たような類の商品やサービスは山程あり、消費者は何を基準に選択すればよいかわからなくなっています。
そんな時、消費者の基準となるのが、担当者など相手の人としての価値です。つまり「○○なら●●さんから買おう」とか「□□は■■さんにやってもらいたい」と思われる関係性を構築する手法が、パーソナルブランディングなのです。
またパーソナルブランディングは、単に自分を有名にさせるためや、見栄えよく見せるための手法ではありません。自分の魅力を“的確に”相手に伝える手法でもあるのです。
そのため、パーソナルブランディングに取り組むことは、自分自身でさえも見落としている魅力や価値の発見にもつながります。 そしてそれを全てのステークホルダーに伝えることができれば、あなたの価値はビジネスのみならず、プライベートでも一目置かれるものとなるでしょう。
パーソナルブランディングの実践方法
では、具体的にパーソナルブランディングとはどのように取り組めばよいのでしょうか。具体的なステップをご紹介します。
１）強み、弱みを含めた自分を見つめる
まずは自分自身の現状把握から始めます。自分の理想を実現するためには、現状把握が必要不可欠です。自分の性格や考え方、行動などにおける強みや弱みをできるだけ多く書き出して言語化しましょう。
書き出した強みや弱みに偏りがある場合は、客観的な分析も必要です。長所・短所は表裏一体、「世話好き」という長所は、度が過ぎれば「おせっかい」という短所にもなり得ます。自分の特性が、強みに出ているか、弱みに出ているか今一度考えてみてもよいでしょう。強みや弱みが思いつかない場合は、人に訊ねてみるのも一つです。
２）これまでの実績で最も強いもの、やりたいことを見つける
次に、これまでの自身の実績を洗い出します。評価の高かったもの、逆に低かったもの、やってよかったと感じたもの、逆にもうやりたくないもの。過去の実績を明文化し、整理するのです。
こうして整理することで、あなたを本当に必要としている人が浮かび上がってきます。あなたはどんな人に必要とされ、何を求められているでしょうか。またその人は、どうすれば幸せになるでしょうか。
３）ライバルを分析すること
次は、ライバルの分析です。まず今思いつくライバルを、人でも企業でもいいので3〜5人（社）ほど挙げてみましょう。
そしてライバルのウェブサイトやブログを解析し、一人（社）ずつ強みと弱みを書き出していきます。
４）ターゲットに合わせたブランディングを意識する
以上の3ステップは、自分（自社）・顧客・競合の3つを分析する3C分析といいます。3C分析は、自分自身の魅力を見出すことはもちろん、新たな独自の領域を生み出すことにも繋がります。
そして明文化された自分らしさ（パーソナルアイデンティティ）から、ターゲットに合わせた自分のブランドを構築します。自分がターゲットにどのように認識されたいのか、どのような印象を持ってもらいたいのかを決めていくのです。
パーソナルブランディングを加速するSNSというツール
具体的なパーソナルブランドが構築できたら、次はそれをいかにして他者に知ってもらうかを考えなければなりません。つまり、情報発信です。 最も一般的な手法としてはブログが挙げられますが、様々なSNSが普及する今、これを活用しない手はありません。TwitterやFacebook、Instagramなど、SNSでパーソナルブランディングのテーマに合わせた情報を発信していきましょう。
最近は公式LINEもSNSツールとして活用するビジネスパーソンも増えています。いずれも無料で利用できますので、ぜひ積極的に活用してください。 また、発信する情報は何でも良い訳ではなく、ターゲットにとって有益でためになる発信を心がけなければなりません。魅力的で仕事につながりやすくなる情報発信は、「合理的」で「人間味」があり「ユニーク性（＝唯一無二）」であることが大切です。
