個人から組織を強くする社員のパーソナルブランディングとは?

個人から組織を強くする社員のパーソナルブランディングとは?のイメージ

企業で「ブランディング」と言うと、いかに企業のブランドイメージを上げるかということを重視しがちですが、社員のブランディングについても最近注目されています。社員のブランディングを「パーソナルブランディング」とも呼びますが、今回はこの社員自身のブランディングにフォーカスを当てて解説します。

今企業が注目する社員のパーソナルブランディングとは

今、ブランディングに力を入れる企業が増えていますが、そのなかでも最近注目されているパーソナルブランディングとはどのようなものでしょうか?パーソナルブランディングとはその名前の通り、個人のブランディングをすることを指します。つまり社長や社員がそれぞれの発信力や価値を高め、ビジネスの成功に導くブランド戦略をパーソナルブランディングと言います。 表に出ることが多い個人事業主や社長は特に、個人、また自社の価値を上げるためにメディアに出たり自身のブランディングもしていますが、実は個人事業主や社長以外でも社員のパーソナルブランディングが重要なものになりつつあります。

近年SNSが発展したことにより、個人の力が非常に強くなってきました。例えば、企業で同じ商品を売るのに、社員によって成績が違うことからも、モノだけではなく「この人から買いたい」と思わせることが重要です。そうしたときに個人の力が重要になってきます。そして社員が顧客から選ばれる存在になることによってその企業の価値を向上させられます。企業のブランドを意識しながら、このように社員の人間力を発揮するパーソナルブランディングをすることで企業の価値も向上させられます。

社員のパーソナルブランディングで企業の業績UPを目指す

では、社員のパーソナルブランディングでなぜ企業の業績アップが見込めるのでしょうか。 中小企業の場合、特に顧客とコミュニケーションをとる営業部では「人」が業績UPを左右します。「あの人から買いたい」など、顧客に思わせることが出来れば社員のブランディング次第で顧客との信頼関係が築けます。この会社のあの人から買おうと思ってもらえれば、その企業の価値が向上することは言うまでもありません。

この様にパーソナルブランディングが進めば、社内のインナーブランディングも進みます。パーソナルブランディングによって社員個々の営業成績アップなどにつながり、社内のブランド価値が上がります。こうして企業ブランディングが向上することで組織自体を強くすることも可能です。

社員のパーソナルブランディング実践方法

では、社員のパーソナルブランディングは一体どのようにすれば良いでしょうか。社員本人を変える必要がある、と思うかもしれませんが、実は企業のブランディングを見直すところから始まります。企業のブランディングを見直すことで社員個人がブランディングをできるかというところにつながります。そして社員それぞれのパーソナリティーや強みや弱み、価値観など棚卸しましょう。社員自身も自己分析が足りなかったり、客観的に自分を見られていないということもあるため、外部機関が実施している適性検査などを受けさせて結果を共有するのも良いかもしれません。それをもとに今度は企業ブランドに照らし合わせます。ここで企業ブランドを確認することで、どのように企業文化を崩さず、自分がブランディングをしていけば良いかが分かります。

社員一人一人のブランドアイデンティティを一言で表してみましょう。そして、ブランドアイデンティティ・パーソナリティをもとにどの様に顧客にアプローチしていくかを検討します。アプローチの仕方まで考えることによって、顧客からの反応が理解でき、「選ばれる社員」になれるでしょう。一歩進んで自身のライバルとなる競合他者はどのようなブランディングをしているか分析まですると、どう差別化をしていくかといったところまで探ることが出来ます。自身のブランドイメージを作り、発信することで戦略的なブランドマネジメントが可能になります。