事業を強くするインナーブランディングとは?

事業を強くするインナーブランディングとは?のイメージ

ブランディングは、インナーブランディングやアウターブランディングに分けることができます。今回はインナーブランディングとは何か、インナーブランディングの成功の秘訣や施策を解説します。

そもそもインナーブランディングとは?

インナーブランディングとは、社内向けのブランディングを指します。通常、ブランディングと聞くと、いかに自社のブランドや商品のイメージを良くしていくか顧客向け、つまり社外向けの発信活動を想像しますが、これはアウターブランディングと呼ばれるものです。

一方で、インナーブランディングは、社内向けのブランディングを指し、従業員に向けて行うブランディング戦略のことを言います。インナーブランディングは、従業員が企業のブランド価値や企業理念などを正しく理解することで、ブランド価値、企業理念に沿った行動の統一を目指し、自社ブランドに誇りを持つことで、モチベーションアップにもつながり、最終的に収益アップや顧客やステークホルダーへのブランディングの成功が見込めます。

インナーブランディングを進めるメリット

ではインナーブランディングを進めるとどんなメリットがあるでしょうか?
ここでは5つのメリットを紹介します。

 ①全社がひとつにまとまる
まず、ミッションやビジョン、企業ブランドの価値を正しく理解することで、社員が同じ目標を掲げ、同じ方向を向くことで一丸となり、前に進むことが出来ます

 ②チームワークが良くなる
ビジョンや目標を意識し、会社全体がまとまることでチームワークも良くなります。チームワークが改善することで心理的安全性が生まれ、コミュニケーションが活性化したり、組織のパフォーマンスも向上するでしょう。

 ③収益が上がる
インナーブランディングが成功すると、社員の意識も変わり、自ら改善点を見つけるようになったりと、業務改善化、効率化が期待できます。また、しっかりと企業理念やブランド価値を意識し、自発的に取り組むことで顧客へのサービスの改善が期待でき、アウターブランディングにもつながるため収益アップが見込めます。

 ④社員の定着率が向上する
自社のブランドへの誇りや愛着を持つことで、従業員満足度があがり、モチベーションアップが期待できます。自社への愛着を持てると、その企業で働いていることへの誇りも感じることができ、離職率が軽減するでしょう。

 ⑤優秀な人材の確保ができる
「離職率が低い会社」はアピールになります。新卒採用でも中途採用においても、優秀な人材にアプローチしやすくなります。それ以外にもインナーブランディングによって、ブランド価値、従業員満足度が上がると求職者にとっても魅力的に映るでしょう。

成功するインナーブランディング施策とは

では、インナーブランディングを成功させるためにはどんなことをしたら良いでしょうか?様々な施策がありますが、3つの重要施策をご紹介します。

 ①社員同士がコミュニケーションできるワークショップを開く
コミュニケーションの機会を増やすと必然とチームワークが醸成されたり、仕事がしやすくなるといった効果があります。社員自らがコミュニケーションの機会を設け、社員同士がアイデアを出し合うワークショップを開くと、普段仕事では関わらない社員との接点ができたり、新たな事業創出にもつながることがあります。 

 ②社員が誇りを持つ社内向けの施策(社内報や啓蒙ポスター、賞など)
社内広報活動として、社内報を作ったり、啓蒙ポスターを作成することも有効です。また、表彰制度などを作ることにより社員のモチベーション向上が望めます。

 ③ブランドガイドラインの制作
ブランドガイドラインとは、企業ロゴやブランドロゴ、カラーや文字のフォントなどの使い方のルールを表すものです。それ以外にも企業理念や経営ビジョン、コーポレートスローガンなども記載されるものもあります。この様なガイドラインを作成しておくことで、基本に立ち返ることができ、ブランディングに役に立つでしょう。

いかがでしたか?企業のブランド力を高めるためにインナーブランディングは欠かせません。是非参考にしてみてください。