効果的なコーポレートサイトの作り方とは?

効果的なコーポレートサイトの作り方とは?のイメージ

会社を立ち上げたり、個人事業主として事業を始めたりする際、まずwebサイトの制作を考える方も多くいらっしゃると思います。webサイトと一口にいっても、会社情報を発信するためのコーポレートサイト、製品情報を発信するサービスサイト、採用情報をメインとした採用サイトなど、役割によって形態は様々です。

そこで今回は、企業や個人事業主のwebサイトとして欠かせないコーポレートサイトの作り方をご紹介します。コーポレートサイト制作時に必要な知識や、効果的にブランディングを加速させる方法についても、合わせて解説いたしますので、ぜひ参考にされてください。

コーポレートサイト制作に必要な知識

コーポレートサイトとは、自社の事業内容やビジョン、取り組みなどを社内外へ向けて発信するための企業Webサイトを指します。商品情報を紹介するサービスサイトとは異なりますが、コーポレートサイトとサービスサイトを一緒に運営する企業も少なくありません。
コーポレートサイトは、従来の会社案内パンフレットのweb版といった意味合いが主でしたが、ネット社会の発展に伴い「社員、取引先や顧客、見込客、株主、採用候補者、地域住民」といった様々なステークホルダーとのコミュニケーション手段という認識が強まっています。
そのためコーポレートサイト制作時には、“誰”に“何を”知ってもらうためのサイトにするのか、目的を明確にしておく必要があります。

 

ではコーポレートサイトを作る際の実際の手順をご説明します。
まずは前述のとおり、目的を明確にすることです。「なぜサイトを作るのか」「なぜサイトが必要なのか」を考え、サイト制作の目的を明確に考えましょう。時には、企業理念やビジョンまで立ち返ることも必要です。
コーポレートサイトを制作する主な目的は、大きく2通りに分類されます。

●企業のブランディング
●サービス訴求

目的がどちらなのかによって、サイトに掲載する情報やデザイン等も異なります。コーポレートサイトの目的はブランディングにおいても土台となる部分ですので、サイト制作は常に目的を意識して進めましょう。

目的を明確化したら、次はターゲット(ペルソナ)を設定し、掲載したい情報を精査します。ターゲットによって提供する情報は変わります。ターゲットを細かく設定することでターゲットが欲する情報への意識も高まり、掲載する情報もより具体的で的確なものになるでしょう。

ターゲットと掲載したい情報の具体例としては、
・潜在顧客に自社サービスや商品を知ってもらう
・求職者に自社の魅力を伝える
・株主や投資家に自社の企業価値(IR情報など)を伝える
・既存顧客に自社の最新情報を伝える
などが挙げられます。

ターゲットと掲載情報が設定できたら、最後はデザインの決定です。ブランドのコンセプトに沿って、ビジュアルを設計しましょう。カッコよさを重視するのか見やすさを重視するのかなど、掲載する情報やターゲットによってデザインの方向性も異なります。目的に合ったデザインを設定しましょう。

 

ブランディングを加速させるコーポレートサイトとは?

コーポレートサイトをはじめwebサイトにおけるブランディングというと、ロゴやコピーといったクリエイティブな領域に終始しがちですが、そういった象徴的な見た目よりも、体験に基づく実像の方がwebブランディングにおいては重要です。特に企業文化や哲学、経営者の想いをわかりやすく伝える(印象付ける)ビジュアルや動画コンテンツを、テキストとともに入れることが望ましいと言えます。

コーポレートサイトを訪れるユーザーのほとんどは、サイトから何かしら有益な情報を得ようという目的を持っています。ユーザーが求める情報についてはコツコツとコンテンツを提供し続けるしかありませんが、たとえ欲しい情報が見つからなかったとしても、サイトの使い勝手や表現を通じて「良い体験」をユーザーに与えることは、ブランディング上も有効です。

 

ストレスを感じる操作性や、リンク切れ、誤字脱字など、些細なことも企業の印象につながります。営業や接客のスタッフの身だしなみと同じくらい、コーポレートサイトからポジティブな印象を与えることができれば、企業のブランディングは格段によくなるでしょう。

また特にBtoB企業の場合は、コーポレートサイトだけでビジネスを完結することはほぼ不可能です。必ずどこかのフェーズで、担当者など実際の人物とリアルにコミュニケーションすることになります。コーポレートサイトから得る情報によって、取引相手となるユーザーとのその後の取引も変わってくるため、コーポレートサイト上で企業ブランド体験ができるよう、従業員のパーソナリティなども体現されていると尚よいでしょう。